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ピンポンの続きを考えてみる 103 [Ping pongの続き]

※この物語は、松本大洋先生のピンポン(ping pong)の続きをあくまで勝手に考えたものです。オリジナルの作品とは一切関係ありませんので、ご承知置きください。

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「第103話  神道の胸中」




ダブルスの試合が中止になった事でふてくされていた神道に、小泉が説明を続ける。



小泉「今回の試合自体、お互いのメリットがあって組まれた試合だ。こういう状況になった今、次のダブルスは勝ち負けが意味を持つ試合じゃない」



神道「こういう状況って…勝ちますよ、俺たちは」



小泉「100歩譲ってお前さんたちが勝っても何が残る。特にMr,神道はシングルを控えているだろう。Mr,風間も第一試合でかなり消耗してるし、お前さんだってシングルに力を取っておくべくなんじゃないの」



神道「それは…でも向うだって条件は同じはずです」



小泉「同じ…ねぇ。Mr.星野、どう思う?」



不意に声をかけられた星野は一瞬驚き、そして大きく舌打ちをしてから、小泉の問いに答える。



星野「…神楽は、まだまだ余裕だよ、たぶんね」



小泉「そういうこと。もちろん日本一のダブルスペアと試合をする事は、お前さんたちにとっても大きな経験になるだろうが…総合的にみて、万全の体制でシングルスに挑んだ方がお前さんの為だ」



神道「…だから、負けるの前提で話さないでください」



小泉「例え勝っても、次のシングルに支障が出る。Mr.風間の疲労を見てみろ」



神道「…。でも」



小泉「相手方としても、君達には最高の経験にして欲しいそうだ。そう考えると、ダブルスよりシングルスに力を注いだ方が経験値が高いという判断だろう」



神道「でも、例え俺の為だとしたって、団体戦で4試合なんてありえない。まさか引き分けでも良いってことですか?」



小泉「言ったろ、勝ち負けが意味を持つ試合じゃない」



神道「…分かりましたよ」



小泉「うん、よろしくね。あと、次の試合の勝ち負けに関わらず、Mr.月本の試合は行うから。準備しておいてね」



神道「?!」



月本「…」



小泉「じゃ、よろしく」



全てを言い終えたと言わんばかりに自分の椅子に腰掛けた小泉を尻目に、神道は相手ベンチを見つめた。



小泉の話はわかる。



なんの為の試合かといわれれば、そういう事なのだろう。



しかし、おそらくは相手方の問題だ。



自分たちとダブルスの試合をしても、なんの得もない…そう思われたに違いない。



しかも、前回のインターハイ、柏木と神楽は自分の試合を見ていたはずだ。



それでも、意味がないと思われたのだ。



悔しい、悔しい、悔しい…



神楽は、かつてないほどの屈辱を感じながら、コートへと向かった。



次のお話はこちら

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