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ピンポンの続きを考えてみる 104 [Ping pongの続き]

※この物語は、松本大洋先生のピンポン(ping pong)の続きをあくまで勝手に考えたものです。オリジナルの作品とは一切関係ありませんので、ご承知置きください。

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「第104話  神道vs河野」




アスナロ製薬の練習場に到着した時の期待感はもはや薄れ、神道の胸中は悔しさでいっぱいだった。



自分との試合に意味がない…



柏木と神楽…アスナロ製薬側にそう思われた事で、神道の心には暗雲が立ち込めていたのだ。



そんな複雑な思いを背負いながらコートに入った神道に、対戦相手である河野が声をかける。



河野「よろしくね」



笑いかけながら、差し出されたラケットをみて、神道も慌てて自分のラケットを河野に渡す。



しかし、お互いのラケットを確認している間も、神道の心は悔しさと虚しさで覆われており、試合への集中力を高めてはいなかった。



そんな神道の様子を見てとった河野は、一人言でもいうかのように小さな声で語りかける。



河野「気にすんな。それでも悔しかったら、俺に勝ってみろ」



思わぬ言葉をかけられた神道は、河野の顔を見上げる。



河野は、先ほどまでと変わらない笑顔のまま、神道のもとにラケットを返してきた。



そして、新道も慌ててラケットを返したところで、河野はそれ以上の言葉もなく自身のコートにつく。



おそらく、河野は先ほど小泉に喰ってかかっていた自分の姿を見ていたのだろう…あんなに大きな声で喚いたのだから、当然か。



そんな事を思いながら、ふと自分の心が少しだけ軽くなっている事に、神道は気付く。



審判「それでは、第四試合を始めます。神道君のサーブからです」



審判が試合開始の合図を告げ、神道にボールを渡した。



神道は、受け取ったボールを見つめ、そしてその視線を河野に移す。



河野はすでに低く構えており、先ほどとは別人のような目で神道を見ていた。



- 俺はお前をなめてなどいない -



- 俺は全力でお前に勝つ -



-悔しいなら、俺に勝ってみろ -



河野の目は、神道にはそんなふうに訴えかけているように見えた。



その目をみたとき神道に芽生えた感情は、感謝だった。



対戦相手である河野は、自分の事を軽く見ていない。



そう訴えているような河野の目線に、神道は救われた気持ちになったのだ。



神道「ありがとうございます…いきます」



神道は、誰にも聞こえない小さな声でそう呟きながら軽く頭を下げ、自分も構えをとる。



そして、左手の中で転がしていたボールを一旦握りしめ、開く。



神道は、試合開始を告げるサーブを出した。



次のお話はこちら

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