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ピンポンの続きを考えてみる 106 [Ping pongの続き]

※この物語は、松本大洋先生のピンポン(ping pong)の続きをあくまで勝手に考えたものです。オリジナルの作品とは一切関係ありませんので、ご承知置きください。

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「第106話  セオリーと基本」




神道と河野の第一セット、2球目…



神道は、サーブから徹底したミドル攻めを仕掛けていた。



対カットマンを相手とした時のセオリーの一つではあるが、しかし河野は全く無駄の無いフットワークを駆使し難なく返球してくる。



それどころか、強烈に切れた下回転と、全く回転のかかっていないナックルを使い分け、神道に揺さぶりをかけてきたのだ。



河野の戦術もまた、カットマンとしては当然セオリーとなる戦術ではあるが…河野のそれはあまりにもレベルが高かった。



一見攻めているように見える神道だったが、内心では河野のカット一球一球に相当な集中力を費やし、徐々に追い詰められていく感覚に陥っていたのだ。



そして、数球のラリーが続いた後で神道はカットの回転量を読み間違い、放ったドライブがネットにかかる。



河野 2
神道 0



ふぅ…神道は、一息つきながら今までの2球を考える。



様子見もかねて、自分は対カットマンに有効とされるセオリー通りの攻め方を試した。



フォア前の短いサーブからクロスへの3球目…そして、ミドル攻め。



しかし、河野は涼しい顔をして、なんの苦もなく返球してくる。



もちろん向こうもプロだし、このような攻められ方に慣れているのもわかるが…



河野のプレーは、あまりにも完成度が高すぎた。



難しい技術や派手なプレーこそないものの、一体基本練習をどれだけ積んできたのか予想ができないほどに、河野のひとつひとつのプレーは見事なものだったのだ。



風間と対戦した楊(ヤン)も…そして星野と対戦した神楽ももちろん素晴らしかったが、基本技術に関しての安定度はおそらく河野が郡をぬいているだろう。



神道がそこまで考えた時点で、今度は河野がサーブを放ってきた。



台の端からラケットの裏面を使ったバックサーブ、コースは神道のバック側だった。



カットマンはその独特のプレースタイルから、構えも攻撃主戦のプレーヤーとは異なる…そのため、バックサーブを使う選手が多いのだ。



河野もまさにそのタイプであり、神道も予想の範囲内だったのだが…



神道がレシーブをしようとラケットを出した瞬間だった…そのサーブは2バウンド目で逃げるように跳ねたのだ。



それでも、神道は持ち前の反射神経で反応すぐに反応し、つっつきにてレシーブを試みたが…神道のレシーブはネットにかかり、得点は河野に入る。



河野 3
神道 0




神道「くそ…どんな回転量だよ…」



河野は、今まで難しいプレーや派手なプレーを一切していない。



しかし、基本的なサーブ一つとっても、ものすごく洗練されていた。



ひたすらに練習した一つ一つの技術を持っているからこそ、セオリーと言われる戦術は強いのだ。



そういった意味で、河野は最強かもしれない…新道はそう思った。



次のお話はこちら

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