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ピンポンの続きを考えてみる 107 [Ping pongの続き]

※この物語は、松本大洋先生のピンポン(ping pong)の続きをあくまで勝手に考えたものです。オリジナルの作品とは一切関係ありませんので、ご承知置きください。

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「第107話  反撃の仕方」




河野は、またしてもバックサーブを放つ。



先ほどはエースを取られた神道だったが、今度はきっちりのと回転を読み切り、つっつきでレシーブした。



そこから、またしてもカット対ドライブという構図のラリーがはじまった。



ミドルを中心に緩急を使いながら攻め立てる神道の攻めに、河野は冷静に対処する…



しかし、河野の球が少し浮いたのを見逃さず、神道のドライブが決まった。



河野 3
神道 1



この試合、初めての得点をとった神道…



しかし…



- これじゃ、勝てないんだ -



試合が始まってたった4球だが、河野の自分の基本技術の差がかけ離れていることに神道は気付いていたのだ。



今みたいに要所で得点ができたとしても、おそらく点差は開いていくだけ…



- それなら… -



神道は、そう思いながらサーブを出す。



河野のバック側に刺さる鋭いロング…カットを誘っているのが誰にでもわかるような、トップスピンのサーブだった。



- …なにかあるのか? -



そう思いながら、河野はバックカットにて返球し、先ほどまでと同じようにカット対ドライブというラリーが始まった。



回転量の変動が激しい河野のカットに、集中力を高めてドライブを打つ神道。



数球のラリーが続いた中、河野がラケットを反転しながら鋭いカットを放った…



その次の瞬間、神道は低い体勢から軽くジャンプをし、回転量だけを選択したループドライブを放った。



スピードと勢いを極限まで無くし、まるで真上に向かって打ったような神道の打球は、ものすごい回転量を帯びながら河野側サイドのかなり浅い位置に落ちる。



見ていた誰もが…そして誰よりも河野が虚をつかれたその打球は、なんと河野サイドで2バウンドする見事な打球だった。



河野 3
神道 2



河野「…すごいセンスだな」



ぼそりと呟いた河野に神道は口だけで笑みを作る。



そして、河野が構えたのを確認した後で、神道は急ぐように次のサーブを繰り出した。



神道が選択したサーブはまたしてもトップスピンのロング…今度はミドルを狙ったサーブだった。



トスをしてすぐ、早めのタイミングで放たれたそのサーブは、それでも見事にコースをついており、反応が一瞬遅れた河野の返球が甘くなる。



しかし、河野は返球後に素早く体勢を戻し、神道の強打に一瞬で備えた。



その河野の目に、腰を落としている神道の姿が目に入る。



- またくるか? -



先ほど得点を取られた見事なループドライブが頭をよぎり、河野は前に出ていた右足に体重をかける…



その瞬間、神道がライジング気味でラケットを振り抜いた。



ドライブではなく、ただラケットを思い切りボールにぶつけたスマッシュだった。



一か八かのようなそのスマッシュは、台ギリギリ…エッジ(台の角)にかすった。



河野 3
神道 3



河野は、普通ではありえない選択をした神道に思わず視線をやる。



その神道は、入ってよかったとばかりに大きく息を吐いていたのだ。



次のお話はこちら

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