So-net無料ブログ作成

ピンポンの続きを考えてみる 110 [Ping pongの続き]

※この物語は、松本大洋先生のピンポン(ping pong)の続きをあくまで勝手に考えたものです。オリジナルの作品とは一切関係ありませんので、ご承知置きください。

スポンサーリンク







「第110話  景色」




神道は、思い出していた…



アスナロ製薬との試合が決まったあとで、風間と二人での練習を続けていたある日の事。



風間「また、俺の勝ちだな」



神道「ダメだ、勝てないっすね…インターハイの時は勝てたのに…」



風間「まるで別人だったな、あの時は」



神道「…ですよね」



風間「思い出して、俺に説明してみろ。感覚を具体的にイメージするのも練習の一つだ」



神道「…元々は、クレバーな試合運びが理想的だったんですよ。頭で考えたプレーに体が寸分の狂いもなくついてくるような…」



風間「なるほど、確かに理想的だな」



神道「風間さんとの試合は、途中からはもうそれは理想に限りなく近かった。それに、マッチポイントを取られた後からは思い描いたと同時に体が動いていた…誤差なんか微塵もないような動きができたんです」



風間「たしかに、あの時の動きは凄まじかったな」



神道「それが理想だと思ったんです…たどり着いたと思った。でも、月本さんには通じなかった」



風間「…」



神道「それで、半ばあきらめぎみだった時に…何にも考えてない時に…体が勝手に反応した」



風間「…」



神道「まるで目指していた理想とは真逆だったけど…体が勝手に反応して…いや、反射って感じで、やたらに気持ちが良かった」



風間「うむ、みていたよ」



神道「それで、その感覚に慣れてきたあとで、急に視界がパーっと開けて…」



風間「視界?」



神道「はい…何かのきっかけで、急に全体を上から見たような感覚になって…月本さんの動きやどこに打てば決まるとか、膨大な情報が一気に見えたんです」



風間「…なんとなく、わかる気もする。といっても、俺はその景色を見せてもらっただけだったが」



神道「?」



風間「いや、いい。続けてくれ」



神道「まぁ、そっから先は風間さんも見ていた通りです。それでも、最後は月本さんに及ばなかった。でも…」



風間「でも?」



神道「体の反射に、もし思考を重ねる事ができれば…そんな卓球ができれば…」



風間「矛盾しているが」



神道「でも、まるで違う世界のようなあの景色の中で、そのプレースタイルが一瞬見えたんです」



風間「…」



神道「もう一度あの景色が見たい…、そして普段からそんなプレーができれば」



風間「そんなプレーをされたら、たしかに誰もかなわないな」



次のお話はこちら

スポンサーリンク





nice!(1)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:コミック

nice! 1

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0