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ピンポンの続きを考えてみる 111 [Ping pongの続き]

※この物語は、松本大洋先生のピンポン(ping pong)の続きをあくまで勝手に考えたものです。オリジナルの作品とは一切関係ありませんので、ご承知置きください。

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「第111話 登り方」




もう一度、あの景色をみたい…



普段から、あの景色の中でプレーがしたい…



神道のその言葉を、風間は半分は理解していた。



インターハイ神奈川県予選の準決勝…星野との試合で見たあの景色は、実に爽快だった。



しかし、風間は自分自身の力ではその場所まで到達できなかった…星野に連れて行ってもらった、そういう感覚だった。



そんな自分に対し、目の前の神道は自力でその場所まで登ったという。



風間「そんなプレーができれば、たしかに誰もかなわないな」



少し複雑な思いも含め、風間はそう答える。



神道「はい。なにかきっかけがあればいいんですけど…」



風間「とにかく、もう一試合やってみるか」



神道「…はい。あの、風間さん」



風間「ん、なんだ?」



神道「今からやる試合なんですが、ちょっと無茶していいですか?」



風間「どういうことだ?」



神道「いや、ここに打てれば決まる!って場所があっても、現実的には打てないコースだったり、入る確率が低いコースとかってあるじゃないですか」



風間「まぁ、あるな」



神道「あの景色が見えていた時って、どんな体勢からでもどんな状況でも、思ったところに打てていた感覚なんですよ」



風間「…」



神道「まぁ、それでも月本さんには負けちゃったんですけど…でも、逆に試合中にそんな風に打てれば、あの場所にもう一度いけるんじゃないかって…」



風間「…よくわからんが、とにかくやってみろ」



神道「じゃあ…お願いします」



神道はそう言ってから風間に対して一礼し、サーブを出した。



バック前に落ちたその短いサーブを、風間はストップレシーブにて返球する。



そのレシーブに対して、神道は一歩前に踏み出し、風間のストップをフォアハンドで払った。



打ってこい、そう言わんばかりに風間のフォア側を狙った球だった。



風間は、その球をフォアドライブで強打する。



神道のミドル…前に出ていた神道にはかなり厳しいコースを刺した。



神道としては、ブロックでしのぐか、一歩下がってループ気味に返すしか選択肢はないように思えた。



しかし、神道はどちらも選択せず、横に飛びながら…しかもライジング気味に、風間のバック側を狙って無理やり強打を放つ。



風間「!?」



虚を突かれた風間は、全く動けない…が、神道の放った強打は台から大きく逸れていく。



- そういう事か -



風間は、その一球で神道のやりたい事を理解し、転がったボールから神道に視線を移す。



神道の表情は悔しそうに歪み、そのプレーがただのヤケクソでも無茶苦茶でもなかった事を物語っていた。



次のお話はこちら

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