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ピンポンの続きを考えてみる 113 [Ping pongの続き]

※この物語は、松本大洋先生のピンポン(ping pong)の続きをあくまで勝手に考えたものです。オリジナルの作品とは一切関係ありませんので、ご承知置きください。

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「第113話 景色の中のプレー」




激しいラリーの最中、神道は自分があの景色の場所にたどり着いたことを自覚した。



試しに、風間の体の重心をしっかりと見極め、それとは逆に球を送ってみる。



逆を突かれた風間は一瞬反応が遅れ、予想通りループドライブで返球してきた。



ガラ空きのスペースに打ち込めばそれでラリーは終わりだが、今度はあえて風間の打ちやすいところに球を返球してみる。



風間は、思わぬ絶好球がきたとばかりに、重心をかけて思い切りドライブを放ってきた。



しかし、風間の考えや動き、打球のタイミングやスピード…神道には全てが見えた。



バックサイドに切れるような、素晴らしい打球…さすがは風間だと感心する余裕さえ、神道にはあった。



神道は、そんな風間の打球に対し、回り込んでカウンターを放った。



ライジングで放たれたそのカウンターは、まるで閃光のようにガラ空きだった風間のフォア側を抜けていく。



風間は、一歩も動けない…反応すらできなかった。



神道のあまりにも滑らかな動き、完全に意識の外だったコースとタイミング…



神道にはあの景色が見えている…その事が、風間にも伝わった。



神道は、そんな風間を尻目にサーブを出す。



基本的な短い下回転サーブ…、しかし、その回転量は半端ではなかった。



風間は、つっつきでレシーブする事しかできない。



神道は、そのレシーブに対し、軽く飛びながらドライブを放った。



その軽やかな動きとは正反対に、神道の放った打球はうねりを上げて風間をえぐる。



風間は、体の正面にきたその打球を、バックブロックで返した。



それからは、神道の強烈なドライブと、風間の硬いブロックというラリーが続いた。



そして、そのラリー中、風間はある事に気がついた。



- 神道は、わざとブロックできるドライブを打ってきている? -



風間が気付いた通り、神道は風間が追いつけるギリギリを狙って、ドライブを放っていた。



激しいラリーの中、風間のような強敵を相手にこのような芸当ができている事に、神道自身が驚いていた。



風間は、歯ぎしりをしながら、神道の猛攻になんとか耐え忍んでいる。



いつかチャンスがくる…そう思いながら、神道に遊ばれている事も承知の上で耐え続けた。



そんな時、神道は今までよりも大きく振りかぶった。



- くる?! -



風間は、振りかぶった神道を目線で捉え、半歩後ろへ後退した。



そして、神道は風間の予想通り、今までよりも鋭く大きなスウィングをする。



しかし、ボールは飛んでこなかった。



神道は、思い切り振りながらも、ギリギリまでラケットの面を抑え、威力をあえて殺しながら回転だけでループドライブを放っていたのだ。



予想外に飛んでこない打球に、風間はまたも反応できない。



それどころか、あまりに見事なループドライブに思わず見入ってしまったのだ。



次のお話はこちら

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