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ピンポンの続きを考えてみる 114 [Ping pongの続き]

※この物語は、松本大洋先生のピンポン(ping pong)の続きをあくまで勝手に考えたものです。オリジナルの作品とは一切関係ありませんので、ご承知置きください。

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「第114話 もう待てない」




神道!…風間の声で、神道は目を開ける。



風間「何をしている、2セット目が始まるぞ。河野さんはもう台についてる」



神道「あっ、すいません。すぐに行きます」



風間「…大丈夫か?」



神道「…大丈夫、今あの時の感覚を思い出していたところです」



風間「…行って来い」



神道「はい」



神道は風間に軽く笑いかけ、そして台につく。



そんな神道に、河野が話しかける。



河野「あんまり先輩を待たせるもんじゃないよ」



神道「すいませんでした」



素直に謝罪をした神道の顔を見て、河野は思う。



- その顔は反省してないな…むしろ、やる気まんまんって感じか -



河野は、神道の様子をみて更に言葉を続ける。



河野「このままつまらない試合で終わるつもりはないようだな」



神道「…何を当たり前のことを…面白くなるのはここからですよ。だって…」



河野「だって?」



神道「ヒーローは遅れて登場するものでしょ」



河野「…確かに面白い冗談だ。じゃ、いくよ」



河野は、そう言って軽く笑みを浮かべ、そしてその笑みを消すと同時にボールを高く投げあげる。



第二セットの初球、河野が選択したのは強烈な横回転のサーブだった。



そのサーブは、大きく神道の体に向かって跳ねる。



神道はボールに合わせて飛び、その勢いを利用してドライブを放った…第一セット同様、神道のドライブ対河野のカットという構図のラリーに突入する。



- 思い出せ -



- あの時を思い出せ -



神道はドライブを放ちながら、風間との試合の時の感覚を思い出そうとしていた。



その気持ちが高まるとともに、少しずつドライブのコースを厳しくしていく。



しかし、それでも河野は余裕で拾ってくる。



それどころか、回転の強弱で神道のミスを誘っていた。



神道は、それを承知でがむしゃらに攻め続けるが…しかし、第一セット同様に点差は徐々に開いていった。



河野 8
神道 3



点差が5点まで広がった時、神道は疲れ切っていた。



相手が日本屈指のカットマンという事に加え、無理なコースを狙い続けた事で精神的にもこれまでにないほど疲労していたのだ。



肩で息をしながら神道はサーブの構えを取り、そして短い下回転サーブを出す。



しかし、心身ともに疲労に飲み込まれていた神道のサーブは、それまでよりもスピードも威力もなく、コースも中途半端だった。



そんな隙を河野が見逃す訳もなく、強烈なドライブでレシーブをする。



神道はそのレシーブに触る事すら出来ず、ノータッチで抜かれる。



河野 9
神道 3



めくられた得点ボードをみて、河野はつぶやく。



河野「…ここまでだな。もう待てない」



次のお話はこちら

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つねさん

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by つねさん (2016-07-30 07:00) 

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