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ピンポンの続きを考えてみる 118 [Ping pongの続き]

※この物語は、松本大洋先生のピンポン(ping pong)の続きをあくまで勝手に考えたものです。オリジナルの作品とは一切関係ありませんので、ご承知置きください。

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「第118話 間に合った」




届け…神道のその思いは、声となって轟く。



そしてその瞬間、神道自身でさえ驚くような動きを見せる。



飛びついた事で宙に浮いていた自身の体を、右足を伸ばしてもう一度床を蹴ることで、ボールまでの距離を一気に縮めたのだ。



それと同時に、神道の目の前に白い世界が広がった。



神道は、それでも構わずにボールだけを追う。



床を蹴った事で加速した自分の体は、先ほどまで間に合わないと思っていた事が嘘のように、余裕を持ってボールに追いついた。



神道は飛びついた反動を利用し、そのままスウィングに入る…



更にインパクトの瞬間、河野の位置を確認する事ができるまでに余裕があった。



神道の放ったドライブは、これまでにない低く鋭い弾道でストレートにうねりを上げる。



カウンターになったその強打に加え、まさか返球されるとは思っていなかった河野は反応できない。



河野 10
神道 9



河野は、転がった球を呆然と見つめる。



神道は自分の打球…そしてなにより、またこの場所まで登ってこられた事に歓喜した。



転がっていたボールを拾い、河野は神道に話しかける。



河野「…驚いた」



神道「へへっ…間に合って良かったです」



短い会話を終え、神道がサーブをだす。



そして…



河野 10
神道 12



第三セットは神道が逆転でものにした。



ベンチに戻った神道に、仲間が声をかける。



星野「お前、やるじゃん」



神道「ペコさんよりは、時間かかっちゃいましたけど…」



星野「まぁ、そりゃしょうがねえよ。とにかく…やっちまえ」



神道「ん、了解です」



風間「神道、行けそうか?体は…」



神道「風間さん…ありがとうございます。悔しいけど…ダブルスが無かった分、体力は大丈夫そうです」



風間「そうか、ならいいが…」



神道「見ててください、必ず勝ちます」



神道は、星野と風間との会話を終えたあと、水分補給をしつつ、やっと掴んだ感覚を忘れないように小まめに体を動かす。



そして、月本と小泉に向かって一礼し、第4セットに向かった。



神道が出てきたのを見計らって、河野も腰掛けていたベンチを立ち上がり、卓球台へ向かう。



両選手の準備が整ったのを確認し、審判が第4セットの始まりを告げた。



河野は、今までよりも高めのトスから、横下回転のサーブを放つ。



神道は冷静にバックハンドのつっつきで返球し、そこからドライブ対カットの構図にもっていく。



神道はドライブを放ちつつ、自分の状態を確認いていた。



- よし、まだいける -



球の回転量が読める、河野の動きが見える、打球感はまるで体の一部のようだ…神道はそう思った。



前のセットで到達した景色…神道は、このセットに入っても自分が最高の状態を維持している事を確認したのだった。



そう思った瞬間、河野の重心が右に少しずれる。



普通なら気づかない、微細な動き…しかし今の神道にはその動きが丸見えだった。



- カウンターを狙われてる…なら… ~



神道は、河野が重心を入れた方向の逆をつき、ストレートにスピードのあるドライブを放つ。



河野は一歩も動けず、ノータッチで横を抜かれた。



河野 0
神道 1



第4セットは、神道の鮮やかな先制点で幕を開けた。



次のお話はこちら

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コメント 1

リュック

楽しみにしてます

お忙しいと思いますが、頑張ってください!
by リュック (2016-09-26 17:28) 

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